グレーチングとは
一般に「グレーチング」と言われても、あまり耳慣れない言葉ではないでしょうか?
みぞぶた、いわゆる側溝の蓋と言った方が解りやすいかもしれません。
英和辞典で“GRATING”と調べてみると[格子・スノコ]と訳されています。
なるほど、その形状や機能をみると適した言葉であると思います。
素材は主に鉄ですのでグレーチングは、鉄でできた格子状のスノコというべきものなのです。
しかし、ただのスノコではありません。そこには、人々の暮らしが少しでも、安全に快適になるように様々な技術と工夫が盛込まれ、私たちの生活を支えてくれているのです。
色々なグレーチング
当ショップでは取り扱っていない製品もございます。取り扱っていない製品についてはお問い合わせください。
ワイングラスグレーチング
ザラザラレインシューター
ピーグリッド
フリーハードル
ビュート(ステンレス)
スチールビート
グレーチングの役割
グレーチングの基本的な機能は速やかな排水を促すために、水だけが流れ、人や物の落下を防ぐこと、溝に蓋をすることにより、人や車両の通過を容易にすることと言えるでしょう。
そのためグレーチングは“街のいたる処にあります。”
たとえば、道路の脇、歩道と車両の境目、駐車場、ビルや建築物の周囲、公園、競技場、商店街、また建物の中など、少し見回せば目に入らないことはないほどです。
さらに、広い意味での床材としても活躍しています。
工場や清掃工場、火力発電所などでも広く利用されています。
それほど、身近なグレーチングは快適な住環境、都市空間を創造する為には、欠かすことの出来ないものです。
また、ライフスタイルの多様化に伴い、都市に求められる機能も幅広くなり、グレーチングも使われる場所、目的により求められる性能、機能が異なっています。
グレーチングの種類
グレーチングを構成する基本的な素材は「鉄」です。
グレーチングにかかる荷重は、施工される場所にもよりますが、街中では人のような軽いものから、自動車、トラック、ダンプ、バスなど、かなりの重量物が上を通過します。
その為、それを支える強度が求められます。更に、側溝用、横断溝用と荷重の通過する方向によってもタイプが分かれているのです。
しかし、大きな荷重がかからない場所、その代わりに耐久性や耐食性、美観が求められる場所、たとえば、海の近くや薬品を扱う場所には、FRP(ガラス強化プラスチック)素材を採用した製品「ファイバーグレーチング」なども開発されています。
また、インテリジェントビルのエントランスなどには、ステンレスグレーチングやグレーチングにタイルなどの多彩な素材を充填し、周囲の景観とコーディネートすることも可能な製品「ステンレスビュート」「スチールビュート」「ワイングラスグレーチング」なども各種、開発されています。
また、ゴルフ場や公園、競技などには、グレーチングに人工芝を装着したり、ゴムのカバーで覆ったりし、安全性を高めた製品もあります。
グレーチングの安全性
Dグリップ50
ザラザラ50
細目ザラザラ
ダイクレは誰もが安心して暮らせる街づくりを目指し、高い安全性と環境に配慮したグレーチングの開発を進めてまいりましたが、時代もバリアフリー社会の実現が求められています。
Dグリップタイプ
グレーチングは鋼製のためスベリに対して弱いものでした。ダイクレは、独自の技術で開発した突起模様により摩擦を増やしスベリ防止機能を向上させています。
滑り抵抗値BPN=40を鋼製グレーチングで初めてクリアしています。
アスファルトやコンクリートの基準値として歩行者が安全かつ円滑に利用できる目安としてBPN=40以上が望ましいとされています。
- *BPN値とは、英国式ポータブル・スキッド・レジスタンス・テスターを用いて求められた数字であり、この数字が大きいほど滑りにくく、小さいとすべりやすくなります。
また、グレーチングはその形状により、溝にハイヒールのかかとやツエ、ベビーカーなどの小さな車輪のハマリ込みが起こりますが、この問題に対しては「細目タイプ」のグレーチングでその問題を解決しました。
ダイクレのグレーチングの特徴
並目タイプのツイストバーピッチを100mmから50mmに
ベビーカーや車椅子、自転車、お年寄りのステッキカー等の車輪の落ち込みやハマリこみを防止することが可能になりました。
ダイクレのグレーチングはDグリップタイプ細目に50mmピッチタイプのラインナップにより「スベリにくい。ハマリにくいが標準装備」になりました。
施工場所、用途にあわせて豊富なバリエーションの中から、最適な製品を選択することで、豊かなバリアフリー環境の実現をお手伝いいたします。